#161 もやっと。

夢売るふたり


西川美和監督と糸井重里の対談を読んでから観る。
「観れば観るほどややこしい映画」というのは覚悟していたものの
やはり見終わって「う〜ん」となり、時間がたった今も、
一言ではまとめにくいもやっとした気持に包まれている。


デビュー作の「ゆれる」もそうだけれど、
西川美和監督の描きたい部分が、「良し」「悪し」の間のグレーゾーンだということ、
そしてそれを見つめるときに、もやっとした気分はつきものだ、
ということだけはなんとなく分かった。


わりとリアルな描写でも耐えられたのは
松たか子の品の良さがあってこそな気がした。
松たか子、再発見。


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