それは、一番上の引き出しのごくごく手前から、出てきました。
薄々そんな感じで出てくるのだろうと思ってはいたけれど、
あまりにあまりな場所から顔を出したので、拍子抜けを通りこして笑いがやってきました。
一体どこを探していたと言うのだろう。
久しぶりに手にしたカメラはやっぱりしっくり手になじんで、
変わりに使っていたカメラに比べたら性能はずっと劣るけれど、やっぱりこれだと思う。
スペックにはあまり興味がない。
ファインダーを覗く感覚とシャッターを押す感触が、違和感なく自分と馴染むこと。
ある程度の時間を共有したあとに生まれる、
「機械」というより「道具」と呼ぶに近いモノと人の関係性が好き。