#148 「テマ」と「ヒマ」。

東北の食と住を展示した「テマヒマ展」を観てきた。


自然が息づいた謙虚な暮らしの中で、
「手間」というプロセスにじっくり時間(ヒマ)をかける手仕事。


作り手の様子を映像で観る空間では、職人たちが
東北の雪深い環境の中で、淡々と1日モノ作りに向きあう様子を観て胸が熱くなり、
その後に続く展示空間では、食べ物や工芸品たちがずらりと並ぶことで
グラフィカルな視覚を生み出す楽しさに夢中になった。


作り手の物語や背景を知れば知るほど、そのモノへの愛着が増すというのは
普段の生活の中で実感するけれど、この展示ではさらにそれを強く感じた。
モノの見え方が、感じ方が少し変わる。


「丁寧な暮らし」なんて、カタチだけで言っている自分の生活が本当に薄っぺらく感じる。
現代人が生活の中で見失っている「テマヒマ」の大切さを再認識。


a bee on a marguerite


「テマヒマ展(東北の食と住)」@21_21 Design Sight