#119 呼び起こされるエネルギー。

車を走らせ約50分ほどの春日井まで、高木正勝の展示を観に行ってきた。
高木正勝 in あゆち @ 文化フォーラム春日井


文化フォーラム春日井の共同スペースにを使っての展示は
昼間と夜、訪れる時間帯で展示の仕方が変わるというもの。


わたしが行った平日の昼間は人も少なく、映像は小さめのスクリーン3つに映しだされていた。
自由に座れるフェルトのベンチシートには無料で湯たんぽが置いてあって、
それを抱えながら映像の世界に浸る。


最近、人の「気」や「エネルギー」みたいなものをよく意識するようになったけれど、
高木正勝の映像世界には、人の目には見えていないそういったものが
すごい生命力をもって映し出されているように感じた。


世界は光とエネルギーで満ちている。


それを昔の人々は今よりもっと感じて生きていたし、
そういうものを信じて自分の力とすることができていた。
いつの間にか人々はその力を失ってしまったけれど、
その力は確実にわたしたちの中に眠っていると思う。
美しいものを観たり聴いたりして、心が揺さぶられるときというのは
自分の中のそういう感覚が呼び起こされている時。


そんなことを、帰りの車の中で父と話す。


half an apple