#041 言葉。

今ほど、言葉というものを頼りなく感じたことはないな、と思う。
余震が日常の、普通じゃない生活を送る友達は、もう一周まわってしまって、
冗談混じりで近況を報告している状態。
かける言葉が見つからない。
普段とほとんど変わらず暮らすわたしの発する言葉は、
気持ちを込めていても、からっぽにしか聞こえない気がする。
がんばって。なんて、到底言えない。語れば語るほど、きれいごとに聞こえる。


今、真実味を帯びて響くのは、実際に震災を経験した人たちの発する言葉。
現地でみんなのために働いている人たちの発する言葉。
日本のために実際に行動を起こしている人たちの発する言葉。


自分にできることの無力さ、なんてナルシストなことを
言いたいわけではないのだけれど。
ちょっと悲観的になりすぎなのかもしれない。